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俺は格闘技が大好きだ！！
いや、だからと言ってむこうでケンカしたとか殴りあったってわけじゃないんだけど。
ガキの頃からずっと空手やってて、大学行ってキックや総合かじったり。
両親も合気道極めててガキの頃からコロコロ投げ飛ばされたりね・・・
そんなこともあって、俺は武道や武士道といったものにとても興味を持っていた。
だから、むこうに行っても日本人として自信満々だった。
(別に俺が武道極めてたわけじゃないから全然意味不明な自信だったんだけど)
そして、そんな俺が涙して喜ぶような出会いもあった。
おっと、ここでみんなに俺の武士道観やら歴史やらを語るつもりはまったくない。
ここではみんなが持っているであろう趣味や特技が、むこうでとても役立つってことを話したいんだ。
俺にとってはそれが格闘技だったってこと。
持って得する趣味・特技！
みんな、なにか特技や趣味といえるものを持っているだろうか？？
もし持っていたら、それが実はけっこうな腕前だとしたら！？
(いや、別に腕前はどうでもいい。興味があるかないかってことね)
それは、留学先でかなり役に立つ！！
友達をつくったり、現地にあるクラスに溶け込んでいきやすい。
俺の場合は格闘技だった。
ずっと空手をやっていて、それなりの成績も収めてた。
だから、
絶対負けん！！
とかね、若気の至りってやつね、勘違いしてたのよ・・・
ま、それはさておき、そういうこともあってトロントで何か格闘技のジムや道場に通うのを楽しみにしていた。
格闘技好きの方は知ってるかもしれないが、カナダ出身の格闘家もけっこういる。
有名どころでは、プライドではカーロス・ニュートン、
Ｋ－１ではマイケル・マクドナルドなど。
トロントには韓国人もたくさんいるから、テコンドーの道場がたくさんある。
だから、空手や東洋武術なんかもけっこう知られてるのかな、と思っていた。
が、甘かった・・・
最初にいくつか空手の道場をまわったんだけど、すさまじきショックを受けた！！
う、うさんくさい・・・
まじで・・・
まず道場に入ると、尺八のような音楽がず～っと流れている・・・
ふっと壁を見ると、なにやら写真が飾ってある。
なぜか大山倍達とジャッキー・チェンだった・・・
どうみても、この道場に2人は関係ないじゃん・・・
お？その下にまだ写真が飾ってあるぞ？？
それは、おそらくこの道場主と思われる、なぜか忍者の服を着た「おじさん」・・・
まじで面白くて思わず入門しちゃいそうになっちゃった。
まぁ、突っ込みどころ満載のところも多かったけど、なかには
お、いいじゃん！
というところも、いくつかあった。
カンフーの道場なんか日本ではほとんど見かけないからかなり面白かった！！
なぜか双子のアクション俳優がやってるジムもあった・・・？？
そこには地下にりんぐがあり、そこでボコボコやっていた！
まさに映画みたいだ・・・
もし興味がある人がいたらぜひいろいろと見学に行くことをお勧めする！！
通った、そして魂の出会い！！
結局は、短期間だったけどムエタイのジム、合気道、伝統派空手の道場に通った。
ムエタイのジムは本場タイ人がやっていて、けっこう本格的だった。
でも、エクササイズ的なことに力を入れているようだった。
交流試合のようなこともやっていて、出ないか？って誘われたけどさすがに断った。
合気道は、木目田先生という日本人がやっている道場に行った。
何十年も前に、合気道を広めるためにトロントに来たそうだ。
小柄だが、声は図太くとてもがっちりした人だ。
一緒に酒を飲ませてもらったが、とても豪快な人だった。
自分に厳しく他人に優しく、懐深く・・・
って、文にしちゃうと陳腐に聞こえるけど、ホントに人間的魅力に溢れてる！！
昔の日本人はこうだったんだな
身一つですべてを切り開き、尊敬を勝ち得てきたんだ
なんて、感動してしまった。
俺も木目田先生のようになりてぇなぁ・・・
そしてもう一人、トロント大学の空手道部(伝統派)も富永先生という日本人がやってた。
この人も何十年も前にトロントに来て空手を根付かせた人だ。
この富永先生とはあまり話をする機会がなかったが、
この人からも木目田先生と同じにおいを感じた。
今、日本の精神的風土武士道、そして礼節などが見直されているが、
この先生方には当たり前のように体に染み付いているのだろう。
存在そのものが武士道であり、読まずとも語らずとも体現している。
そして、豪放磊落！！
これぞ本当の日本人！！
って感動、そして勝手に誇りに感じてた。
みんなも、ぜひ訪れてみてはいかがだろうか。
自分が同じ日本人であることが嬉しくなる、
そんな御仁方である。
近所の子供達と！
ついでにちょっと思い出話を。
オレのホームステイ先の近くにelementary schoolがあったんだけど、
そこでよく空手の一人稽古をしてたんだ。
そしたら、近所のガキ共が集まってきて、
Do you have a BLACK BELT?
なんて聞いてくるから、当然、
Of Course !! I'm a Karate Teacher in Japan!!!
そしたらガキ共、集まる集まる！！
即興の青空教室が始まってしまった。
その後も曜日を決めて、教会の庭のようなところを借りて青空教室。
おっしゃぁ！
日本の伝統を教えてやるぜ！！
楽しむことから始めて、だんだんと厳しく。
親御さんたちとも仲良くなり、ホントに最高の時間を過ごせた。
これも、ずっと空手を続けてきたおかげかな。
いざ、通うとなったら・・・
おっと、話がそれてしまった。
トロントにあるジムや道場は、うさんくさいところからしっかりしたところまで(俺的視点からね)、ホントに様々である。
それに、見たこともないものもたくさん！！
これは、トロントが多民族都市でいろいろな民族がいろいろな文化の上に立った格闘技を持っているからだろう。
他にも、カポエラやヨガ(?)のようなもの、中国拳法や古武術(?)などなど、ぜひ体験してみたいものがたくさんあった。
ここでアドバイス！
もし見学に行くなら友達と連れ立っていかず、一人で行くことをお勧めする。
なんでかって？？
まず、度胸がつく
道場やジムっていったら日本でもなかなか近づきがたいイメージがあるよね。
それが異国でなら、なおさらのこと。
それに、一人のほうがあの独特の雰囲気を味わえる。
これは口で説明してもわかんないなぁ、実際に行ってみないとね。
そして、もし体験入門や、ほんとに入門したら、一人のほうが面白い。
たいていの格闘技は対人(2人一組)で練習するんだけど、
もし友達と一緒に行くと、その友達と組まされることが多い。
一人だったら、当然組む相手は知らない異国人。
これを機にいっきに友達が増えてしまう！！
しかも、練習では体をくっつけたり動かしたりするから(変なことするわけじゃないぞ！)、
おしゃべりしてるだけの奴らよりよっぽど仲良くなれる。
これはパーソナルスペースってやつが関係する理論で、
科学的に証明されてるんだ。
そして、当然ながら異文化ってやつをまさに肌で感じることが出来る。
どうだ！！
趣味・特技を最大限有効活用するべきってのがわかったかな！！
俺流では、それが格闘技なわけだ。
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